こんにちは。塾長補佐の井上です。
夏も後半に入りましたが、まだまだ暑く湿気が多い日が続いています。そしてこういう日が続くと日本にやってくるものがあります。それは「台風」です。台風と言えば8月26日現在進行形で台風十号(サンサン)が日本に近づいてきています。そしてここ大阪にも直撃して交通網が麻痺したり、風のせいで家の外にあるものが飛んで行ったり、雨のせいで川が増水したりと様々な被害をもたらしそうです。日本に来るたびに様々な被害をもたらしていく台風ですが、一般的には日本の下、赤道辺りで発生し7月から9月あたりで発生数上陸数共に多くなり、日本で上陸した暁には交通網の麻痺、停電、雨量増加に伴っての河川氾濫などの尋常ではない被害をもたらします。日本に住んでいるなら避けては通れない自然災害の台風ですが台風がどのように発生してどのように動いていくのかを知ってますか?今回は台風について深堀していこうと思います。
台風には大きく分別したら「発生期」「発達期」「最盛期」「衰弱気」の4つにわけることができます。
発生期…海面水温が高い赤道近くの熱帯の海上では上昇気流が発生しやすく、この気流によて発生した積乱雲が多数まとまり渦を生成しだします。渦が出来ると渦の中心付近の気圧が下がっていき、さらに積乱雲たちが発達して熱帯低気圧となり、風速が秒速17メートル(自転車の速さが秒速5メートル)を超えたものを台風と呼びます。
発達期…台風が発生してからより一層中心気圧が下がり勢力が最も強くなる期間を発達期と言います。発生したての台風はまだ暖かい海面上にいるため海面から供給される水蒸気をエネルギーとして取り込んでいきます。こうなることで中心気圧はもっと下がっていき、中心付近の風速も急激に強くなっていきます。
最盛期…最盛期になると中心気圧が最も下がり、最大風速が最大になります。台風が日本付近に来てそこから北上していくと中心付近の風速は徐々に弱まっていきます。ですが強い風の範囲は逆に広がっていきます。
衰弱期…台風が北上していき海面水温が熱帯よりも低い日本日本付近に来ると海面からの水蒸気の供給量が減少し、台風は熱帯低気圧や温帯低気圧に変わってしまいます。温帯低気圧は北からの寒気の影響が加わり、寒気と暖気の境目の事をいいます。この時、低気圧の中心付近では風速のピークを過ぎていることが多いですが、強い風の範囲は広がっていくので低気圧の中心から離れた場所では強風に気をつけないといけません。また、台風がそのまま衰えて熱帯低気圧になることがありますが、最大風速が分速17秒未満になっただけなのでまだまだ油断することができません。台風が温帯低気圧、熱帯低気圧になったからと言って対策を怠らないようにしましょう。
台風は時期によって移動する経路が変わりますがこれは太平洋高気圧と偏西風の影響によるものです。春先に発生する台風は低緯度で発生し、太平洋高気圧の影響で西に進んでフィリピンの方向に向かっていきます。ですが夏から秋にかけての台風は発生する緯度が高くなり、日本を覆っていた太平洋高気圧が太平洋側へと移動しそして偏西風が日本の北から南下し近畿、関東らへんの経度に移動することで台風は太平洋高気圧の周りを回って日本に速い速度で北上しています。この様な経緯から台風は8、9月に日本に多く上陸してきます。
台風はとてつもない被害を出す自然災害ですがいつ来やすいのか、どの様に対策すればいいのかが分かりやすい災害でもあります。ですので台風が来るとの天気予報が来たら飛びやすい物、飛来物で壊れやすい物は家の中に仕舞ったり、保護したりしましょう。そして名のより一番は台風が来ている時には絶対外出せずに家でじっとして台風をやり過ごしましょう。